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2023-05-09
投稿者
  
髙橋 正人
  
~その209~【スマパチ・第2波】で迎える衝撃!?
2023年も「1年の1/3」を経過して、いよいよ5月に突入!
そしてGWも終わって、ホールさんが今「遊技機を検証する」対象機種は【7月~盆前商戦】の機種になると思われます。
そこで、パチンコにおいて最も注目するのが【スマパチ・第2波】の3機種になるでしょう。

これは、温室的に『スマパチの対応をするのか?しないのか?』と言う問題であり、当然の如く「ユニットの対応」含む「新しいインフラの構築」になる訳で、このまま「年末商戦」、更には「来年2024年の動向」まで想定する事となります。

さて、その辺りを踏まえて、【7月のスマスロ3機種】を検証してみたいと思います。

■先ずは、スペック概要のチェックを。
①e花の慶次9~裂~一刀両断 DL2-MX
「特賞確率」・・・(低)1/349.6(高)1/99.9
「連チャンタイプ」・・・普図抽選タイプ
「RUSH性能」・・・(突入)55.0% (実継続)約80%
「出玉詳細」・・・初回=10R(1,500個)・RUSH中=オール10R(1,500個)
【Cタイム】・・・【非搭載】

②eキャッツアイ H4YZ3
「特賞確率」・・・(低)1/349.6(高)1/54.2
「連チャンタイプ」・・・転落抽選タイプ
「RUSH性能」・・・(突入)55.0% (実継続)約80%
「出玉詳細」・・・初回=10R(1,500個)・RUSH中=オール10R(1,500個)
【Cタイム】・・・【非搭載】

③eRAVE 覚聖ループ
「特賞確率」・・・(低)1/229.3(高)1/1
「連チャンタイプ」・・・ループタイプ
「RUSH性能」・・・(突入)50.0% (実継続)約85%
「出玉詳細」・・・初回=10R&3R(234個)・RUSH中=オール10R(1,018個)
【Cタイム】・・・【搭載】・RUSH後・通常後・規定回数後・ラムクリ後

■キーワードは【Cタイム】
スマパチ先行機種としては、<e聖闘士星矢超流星><eルパン三世ザファースト><eぱちんこ新必殺仕置人>がありますが、全て【Cタイム】が付加されています。

この【Cタイム】を使う最大の理由は、『RUSH後にRUSH再突入させ継続率を上げ、射幸性を上げる』事を最大の目的としているが、併せて・・・
『「ラムクリア後の1回転で20%のRUSH突入させる」と言う仕様で、朝一の集客力を上げる』と言う仕様を付加させたものの、ホール運用からすれば、「初当り確率が甘くなる」リスクや、「初動集客の客層」の問題等々において、ホール側の評判も賛否両論でもある。

■さて【7月のスマパチ】の話ですが・・・
上記の内【2機種(e花の慶次9・eキャッツアイ)】においては『そのCタイム仕様が搭載されていない』事になります。
そこで『もしも・・・』当該2機種のユーザー支持を集め、高稼働を達成したら、確実に≪Cタイム不要論≫が叫ばれる事になるでしょう。
・・・と同時に、「今週の新台登場から稼働が下がる」事になるであろう【e必殺仕事人】の稼働貢献ですら危ぶまれる事になる。

つまり、<8月以降~年末商戦>を見据えた際は・・・
この【Cタイム】論争の判断が、年末商戦に向けた『遊技機選択の一つの要因になる』事も十分にあり得る話になる。

■更に、【スマパチ=1/349】と言う定説(ユーザーイメージ)も崩れる。
ご存じの通り、【eRAVE】においては「特賞確率=1/299」となっており、初当り確率としては『現行ミドル機(1/319)と大差無い』機種をリリースされる。

この機種の投入に対しても、ホール側からすれば「賛否両論」となるが、ユーザー心理としては【甘い確率帯】&【確変ループ】&【Cタイム搭載】として、受け入れる可能性もある。
この機種の評価としては、「藤商事」としては2022年1月にリリースされた【Pとある科学の超電磁砲(1/239)】の稼働安定が追い風となっており、ユーザーからの安定した支持があるかもしれない。

これはコレでまた、「スマパチ=高単価・高射幸性」と言うイメージさえ、壊しかねない。
その上で、これもまた「年末商戦」へ向けてのスマパチ導入の際の≪機種選択≫に一つの選択要因となるかもしれない。

■以上、<まとめ>
色々講釈を書きましたが、いずれにしても【7月のスマパチ・第2波】は、「多くの疑問」と「多くの選択」を強いられる事になる。
いやそれ以上に、「多くの判断」が強いられ、その判断次第では、【スマパチ導入の失策】を抱えるホールも出て来る。
つまり、【それだけのリスクを生じる7月のスマパチ対応】となる訳です。

【スマパチ導入店舗数】は、現在既に【2,400店舗】程度に及ぶ。
7月の対応次第では、その店舗数は「3,000店舗(=40%)を超える」事は十分な想定範囲であり、状況次第では『3,700店舗(=50%)に届く勢いすら感じる。
これは、昨年末~今年に【スマスロの初期導入店舗率=約50%】と同等の数値となる。

スマスロでは、明らかに『初期導入効果は有利性は発揮された』事が現実であり、果たして『スマパチ第2波が、同様の導入効果と生み出せるのか?』は、現状からの推測では「なんとも判断し難い状況」と言わざるを得ない。
しかし、この先の2024年を見据えた際、今年7月以降の判断が、店舗存続の未来を左右しかねない【最後の宿題】とも言えるだろう。

危機感を持って、【7月のスマパチ】の動向を見守って頂きたいと思います。

ファンキースリー講師
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